珪砂の特徴
バンカーサンドの候補銘柄は、練習用バンカー場があれば、メンバー、プロに打ってもらい、評価を聞くべきです。
練習場バンカーがないコースは、コース内で最もボールが入り易いバンカーに入れ替え、プレイヤーの評価を聞くのが望ましいと考えます。
珪砂の粒経は、角張っており、ボールが落下した時、目玉になりにくい特性を持っています。
角張った砂は落ち着くまで数ヶ月かかりますが、しまってくると、スタンスもとり易くバンカーショットした場合、その技術の巧拙を証明できる砂だと思います。
ゴルフ場の近隣地で採取出来る砂をコストを含めて使用されるケースが最も多く、バンカー砂としての粒度とは別に雑石の混合体と単体鉱物の2種に分類され、粒度は各キーパーの好みで使用されています。
ゴルフ発祥の地イギリスのコースは茶色でカラーに固執されるコースもありますが、アメリカのマスターズトーナメント開催のオーガスタナショナルコースは白色のネバタ州の珪石粉の白色系を使用しています。
日本では、川砂が最も多く使用され関東では高萩砂がオールマイティサンドと使用されてきましたが、近時枯渇の状態を迎えています。
プレイヤーは目玉にならず打った感触が良い砂を望みますが、キーパーとしては水はけの良い砂を優先に考えます。
砂自体透水性がよくないと豪雨の場合は表面の修復に作業が必要で現場のメンテナンス関係者が雨天の時に苦労しない物性を持ったバンカー砂を使用しています。
雑石混合の砂は水分を含み易く、雨天時は重い砂となりプレイヤーを悩ませます。
珪砂は水洗、篩分けを数回かけ粘土分を沈殿させ、粘土はタイル原料として販売しており、砂の純度はシリカ分(SiO2)96.5%以上の組成をもっており色は銀白色でバンカー砂としてはコストは高いが、雨天に強くバンカーショットに最も良いコンディションをキープしている物性を持った砂で、生産地の中部でも川砂より珪砂に切り換えられるコースが多くなっています。
※粒度、組成表は下記参照
ミクロン | 2360 | 2000 | 1400 | 1180 | 1000 | 850 | 600 | 500 | 425 | 300 | 212 | 150 | 105 | 53 | 53以下 |
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メッシュ | 8 | 9 | 12 | 14 | 16 | 20 | 28 | 32 | 35 | 45 | 65 | 100 | 150 | 270 | - |
% | 0 | 0 | 5.3 | 7.4 | 7.9 | 8.2 | 24 | 13.6 | 10 | 13.7 | 6.3 | 2.6 | 0.6 | 0.2 | 0.1 |
SiO2 | 96.10% |
---|---|
Al2O3 | 2.70% |
Fe2O3 | 0.15% |
Tio2 | 0.01% |
1.5 |